2014年VAFアーユルヴェーダ研修にいってきました
去年に続き、ケララ・トリシュールにあるVaidyaratnam Ayurveda Foundation(以下VAF)で
12月8日から10日間の研修を行なって頂きました。
昨年よりも充実した研修にしたい、参加者一人一人としっかり向き合いたいということで、
本年は当スクールでファンダメンタルコースを修了され、チャラカサンヒターの一部を学んでいただている方を対象に、
また定員を15名と設定させていただき、本年も満席での開講となりました。
VAFでのアーユルヴェーダ研修は、国内ではなかなか学べない真髄に触れる為の特別研修であり、
セラピスト資格取得を目的にしたものではありません。
このような研修にどれだけのかたが参加されるのか?と最初は不安もありましたが、
去年も今年も、沢山の方が参加され、
2年連続で参加された方もいて、皆さんのアーユルヴェーダに対する真摯な想いと、
学びに対する積極的な行動力に大変感銘をうけました。
「アーユルヴェーダの学びには終わりが無い」といわれます。
アーユルヴェーダの古典に書かれているシンプルな文章をそのまま理解するのはさほど難しくはないと思われますが、
実はレイヤーが幾つもあって、その意味の深い部分に触れる為には、古典をしっかり読み込む事だけでなく、
様々な実践を通じてようやく理解が出来るものです。
今回の研修でも、理論の部分はすでに参加者の皆さんは理解している”つもり”になっている部分をあえて取り上げて頂きました。
アーユルヴェーダを実践し、日本で伝える立場として、アーユルヴェーダの智恵に対し、
奢る事無く謙虚に学び続けて行く事の重要性をずっしりと、受け取って頂いたのではないか、と思います。
コース開講して2日目のこと。
コースディレクターのDr.Sudeeshが授業中にクラスとは全く関係のない、
「バッファローVSライオン」のビデオを見せてくださいました。
ビデオの中のバッファローは、ライオンに簡単に食べられてしまいます。
そして、、一匹の子供のバッファローがライオンに食べられている所に
数えきれない程のバッファローが束になってやってきます。
ライオンは怯み、バッファローに体当たりされて、逃げて行きます。
自然の摂理として、弱者は強者に負けるものだ、というのが常識です。
ですので、私たちはいつでも「強者」になろう、と、誰かよりも秀でようと、努力をします。
自分が強くなる為に何をすれば良いのか、いつもそれを考えています。
弱者でも沢山の仲間達とともに手を組んだ時、強者を負かす力を発揮します。
私たちは何の為にアーユルヴェーダを学んでいるのか、そして何を学ばなければならないのか、
深い問いかけでした。
濃密な10日間となったVAFでのアーユルヴェーダ研修リポートは、明日以降シリーズでお届けしたいと思います。