人生の目的पुरुषार्थ Puruṣārtha プルシャアルタ
以前も少しブログに書いたのですが、、
アーユルヴェーダの基礎講座をおこなうときに必ずお話する
पुरुषार्थ Puruṣārtha プルシャアルタ
について。
アーユルヴェーダに限らず、ヒンドゥーイズムの中心になるコンセプトなので、ヨーガを実践される方にも馴染みの深い概念だと思います。
アーユルヴェーダは身体を健康に保って、それを維持して、長寿を全うするための学問ですが、そもそも何のために健康に長生きするのか?
というところ。
धर्मDharmaダルマ、आर्थ Artha アルタ、काम Kama カーマ、मोक्ष mokṣaモークシャ
これら4つの目的を達成するために。という部分です。
私も色々な学校や先生、アーユルヴェーダ医師から授業を受けてきましたから、ここが重要、ということは重々承知していましたし、納得したつもりでいました。
ですが、通常授業でこの部分を説明するのは長くても30分くらい?特にアーユルヴェーダの授業ではサラッと読み進んでしまう先生が多かったです。
今、ヴェーダーンタの勉強を通じて日々पुरुषार्थ Puruṣārtha プルシャアルタ
についての理解を深めているところなのですが、、
そんなサラッと読み進める場所ではありませんでした。
繰り返し繰り返し、毎日様々な角度から、ダルマについて、アルタやカーマ、そしてモークシャとは、、と学び続けています。
正直、現代のアーユルヴェーダ実践の中に(日本だけでなくインドを含めた全世界的に。。)この部分との繋がりがうまくできていないことが多い気がします。
治療概念、食事法、生活法、薬の処方という知識だけを取り出して、現代に使えるようにする、ということは盛んに行われていますが、そもそもアーユルヴェーダがどんな場面で何のためにその知識を体系化させてきたのか。
アーユルヴェーダはधर्मDharmaをベースにしていますから、、、
ここへの理解を深めていくことがアーユルヴェーダ実践を現代において良い方向へ進めていく一つのキーに違いありません。
憶測や自己の考えを織り込んで解釈するのではなく、まず正しく知ること。そこからようやく如何に「活かす」のか、というところに繋がるのだと思います。