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「地」の安定感が「空」のキャパシティーを広げる

アーユルヴェーダを学んでいると、魂やスピリチュアリティ(霊性)という概念に出会います。

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そして目に見えないエネルギーが生命にとって重要なファクターのため、形でないものを見ることはできないため、「感じる」力を活用して理解しようとするのです。

見えないもの、形ないもの、だけに、正しく認識するのはとても難しいです。

そして、、

『プラーナを感じて〜』
『黄金のエネルギーに包まれましょう〜』
『オーラを綺麗にしましょう〜」

という、方向に行ってしまいがちです。。

目に見えないものを感じようとする姿勢はとても良いのですが
だんだん根拠の無い「思い込み」からくる現実離れした世界に入ってしまうのはとても危険だと私は思っています。

こういう方向性に行く人たちの多くが「物質」を軽視する(嫌悪する)傾向があるようで、見えないもの「だけ」を頼りに生きてしまっています。

アーユルヴェーダ的にみれば、「空」への傾倒が強くなりすぎている状態です。

でもですね、、よく考えてみるとわかると思いますが、、
私たちは肉体から様々な認識を得ることができます。
肉体は物質。
物質を軽視すれば、様々な認識が正しく行われなくなります。
そして、物質としての肉体を軽視すれば肉体を弱めて不調や病気がうまれるでしょう。

アーユルヴェーダは、肉体のメンテナンスを指示します。
それはなにも肉体が全てだから、ということではなく、肉体という土台「地」をしっかりと強化、安定させることによって、私たちが肉体だけに囚われる存在ではない、ということを理解できるから、そこへの到達を目的にしている、とはっきり伝えています。

まずは物質としての肉体への理解、そして肉体との調和。

そこから目に見えないものへの感受性、理解がグンと高まっていくのではないかな、と思います。

アーユルヴェーダのドーシャやアグニ、ダートゥを深く理解し実践できるために、まずは目に見えるものとしての肉体の解剖生理を理解することが必須だと思います。

でないと、、
フワフワとしたなんとなくスピリチュアルな「雰囲気アーユルヴェーダ」に終わってしまう、、とても勿体ないですね。

TAJでは来年から肉体の解剖生理について、しっかりと理解を進めるようなカリキュラムを組んでいく予定にしています。

まずは西洋的な見解から、見えるものをしっかり見ること。

そこに古代アーユルヴェーダの賢人、医師たちが見ていた解剖生理を重ねていくことで、一気に視野が広がってくるはずです。

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地に足をつけ、現実的な視野を持ちながら、感覚を研ぎ澄まし、物質だけに囚われすぎないバランス感覚を身につけられたらいいなあと思うのです。

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