Ayurvedic Herbs ⑮クミンシード – ジーラカ
クミンシードはサンスクリット語でジーラカといい、 消化を意味するジールナー(Jīrṇā) から派生しています。お腹をケアするハーブです。
クミンシード(Jīraka ジーラカ)
ラサ(味):カトゥ(辛味)
グナ(性質):ラグ(軽性)ルークシャ(乾性)
ヴィパーカ(消化後の味):カトゥ(辛味)
ヴィールヤ(薬力):ウシュナ(熱)
トリドーシャへの影響:カパとヴァータのバランス
アーユルヴェーダ文献記載のクミンシードの利点
- 味(味覚)をサポート(Ruchya)
- 消化をよくする(Deepana, Agnivardhana)
- 吸収不良や下痢のケア(Grahi, Sangrahi)
- 知性を向上する(Medhya)
- 産後ケアに(Garbhashaya Vishuddhikrut)
- 発熱に役立つ(Jvaraghna)
- ガスの排出をサポート(Pachana)
- 精力増進(Vrushya)
- 強さと免疫の向上(Balya)
- 目と視力のサポート(Chakshushya)
クミンシードの活用法
クミンシードは消化をサポートするため調味料として日常的に使用される他、インドではお茶やライムジュースなどに入れてホームケアに利用されています。
例:お腹が緩い時にヨーグルトにクミンパウダーを加えて食べる/ 胃酸が上がってくるときライムジュースにクミンパウダーを加えて飲む/ 腸をきれいにしたいときに、ジャガリー(含蜜糖)にクミンパウダーを加えたものをとる など
アーユルヴェーダ伝統製法によるクミンシードの活用
ヒングアシュターカチュールナ:消化機能とヴァータのバランスをサポートする伝統的なアーユルヴェーダハーブミックスパウダー(ヒング=アサフォエティダ(セリ科の多年草) アシュタ=8種類 )
アシュターンガフリダヤ チキッサスターナ 14/35には、”トリカトゥ、アジャモーダ、サインダヴァ(岩塩)2種のクミンを等量合わせヒングと混ぜて8種類になる”と記されています。
アシュタチュルナの材料は以下とされます。
【材料】
・ドライジンジャー
・ロングペッパー
・ブラックペッパー
・アジョワン
・クミン
・クリシュナクミン(キャラウェイ)
・ヒング
・岩塩
【作り方】
1.それぞれホールのものを乾煎りして水分を十分とばしてからミルで挽き、ふるいにかけて細かなパウダーにします。
(すでにパウダーになっているものを使う場合はこの行程は飛ばして大丈夫です。)
2.全部をよく混ぜて乾燥した綺麗な密封容器に保存します。
ヒングアシュターカチュールナはギーと混ぜて取ることがお勧めされています。
注意事項
個人にあったアーユルヴェーダハーブの活用についてはアーユルヴェーダ専門家にご相談ください。
なお健康状態に不安がある方は必ずかかりつけ医師やお近くの病院でご相談ください。